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会長のつぶやき

会長 武藤淳一
 
【生年月日】1942年(昭和17年)6月15日
 
【住まい】福島県会津若松市
 
【家族構成】妻、長男夫婦、孫2人の6人家族
 
【本職】寺院住職
 
【経歴】大学卒業後、教職を経て住職に。PTA役員、民生児童委員等を経験。
 
【住職として伝えたいこと】
「家庭」「生活」―人間として何をすること(ところ)なのかを学び実践すること
 
【仕事をする上で気をつけていること】丁寧(心を込めて親切に対応すること)
 
【座右の銘】身自當之しんじとうし無有代者むうだいしゃ(仏教の言葉)
意味:人生の中で苦しいこと、悲しいことに出会っても、誰も代わってくれないし自ら引き受けて生きていく
【尊敬する人】親鸞
 
【最近読んだ本】天地明察
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第二十六回

2020-03-11
「啐啄同時そったくどうじ」(鶏の卵がかえるとき、「啐」は殻からの内から雛ひながつつく、同時に「啄」は母鶏が殻の外から同じところをつつく)という言葉があります。
 
外からの刺激や情報と内からのはたらきの接点に、「学び」が実現するということを喩たとえた言葉で、師匠の教える力と共に生徒が「学ぶ力」を身につけなければ、十分に学力を身につけることができないということをあらわしています。
 
一口に「学力」と言いますが、「学力」とは何を指すのでしょう。
一般的には、どのくらい知識や技能を身につけたかという、結果としての「学んだ力」を指しています。
 
しかし、「学ぶ力」ということは、教わったこと出会ったこと与えられた情報などを、いかに力として吸収するか、身につけるかという力のことをいうのだと思います。
 
また、「学ぼうとする力」は関心の向きというか、意思をもってさらに学ぶ姿勢というか、そういうものでしょう。
 
自分では意識していない学びもあります。日常の生活の中で、知らず知らず染しみ込んでいく多くのことがあります。
 
例えば言葉の環境です。感謝や喜び、尊敬、信頼の言葉(ありがとう、いただきます、もったいない、おはよう、こんにちはなど…)の交わされる中に生活するのか、批判や愚痴ぐち、攻撃の言葉が飛び交う中で育つのか、大きな違いになっていきます。周りの大人たちがよく勉強すると子どもたちもよく勉強します。
 
「弟子の準備ができると、師が現れる」と言われます。学ぼうという意欲があり学ぶ力さえあれば、あらゆるものごとから気づき学ぶことを見つけて、そこから思惟しゅい(考えること)が始まり深まり、言動となります。
 
学ぶ姿勢とは、出会ったもの学んだことから自分自身を正しく知り、それによって自分の内にあるものが顕在化けんざいかする、すなわち生き方が変革することになっていく。生きる姿勢が変わるのです。
 
大人も子供も、今自分に与えられている能力資質感性を眠らせることなく、学ぶ姿勢をもって「啐啄同時そったくどうじ」の成長の瞬間を積み重ねてほしいものです。

第二十五回

2020-01-16
新年明けましておめでとうございます。
 
「令和」という新しい年号での最初の正月ということで、皆様方も例年とは少し違った気分で新年を迎えられたのではないかと思います。
 
平成という時代は、日本にとっては戦争のない平和な時代であったといわれる一方で、災害の多い時代でもありました。
 
被災された多くの人々は、家族や住居を失い、失意の中で避難生活を余儀なくされ、復興のめどが立たないまま新しい年を迎えられました。私共はただお見舞いを申し上げ、一日も早い復興を祈るほかはありません。今後は、万全の災害予防対策(私たちの防災意識の向上も含めて)が望まれるところであります。
 
さて、社協が全力で取り組む事業の一つであります、地域支え合いネットワーク事業(地区社協)は、東山地区に続いて昨年は、北会津、湊、河東の三地区において設立され、今後の地域支え合い活動の広がりが期待されるところであります。
 
また、地域での支え合い助け合い活動には欠かせないボランティア活動に携わる人の養成を目指す「ボランティア学園」も二年目となり、各講座が有意義に進められています。これからの課題の一つである、卒業生の活躍の場作りにももっと力を入れていかなければならないと考えております。
 
様々に変化していく福祉課題にどう取り組んでいくのか、社協に課せられた役割をどう受け止めていくのかをしっかり踏まえながら、「誰もが安心して暮らせるまちづくり」の実現に向け、役員・職員一丸となって事業の推進に努めてまいりたいと思いを新たにしているところであります。
 
令和二年の新春を迎えるにあたり、社協が取り組む地域福祉向上のための事業に対しまして、市民の皆様には更に一層のご理解とご支援をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

第二十四回

2019-09-02
日本で開催されるオリンピック、パラリンピックが、あと一年に迫っているということで、新聞・テレビでは連日の報道で盛り上がりをはかっています。特にパラリンピックへの関心を高めるため、子どもたちへの働きかけも盛んに行っているようです。
 
一方、オリンピックやパラリンピック出場という夢の実現に向かって懸命の努力を続けている選手やチームにとって、日本記録も世界記録も自己ベストの記録であり、それが他と比べて勝まさっていたということで、メダル獲得という結果にもつながっていくのでしょう。
 
子どもにとっては、学習(学校だけではなく、家庭での生活を含めて)や部活の中で、大人にとっては職場や地域や家庭生活に関して、あなたの限界はどのようなものでしょう。
 
今日のあなたの自己ベストはどんなものでしょう。それがあなたのベストですか。自分ができると思っていることは、何がどのくらいできるのか把握しているのでしょうか。苦手は何と何か。その苦手はどうやればどのくらいカバーできるのでしょう。自分や自分のチームの強み・弱みを正しく知り、それを共有することが大切です。
 
結果が他と比べて高くなくても、勝負には敗れても、それが努力を惜しまずやった自己ベストなら評価されるべきだし、素晴らしいことです。自分に与えられている資質能力を発揮することや、さらに磨くことを惜しんではなりません。
 
雨の日も風の日もあり、体調のすぐれない日もあります。自分の外の環境条件は思い通りにはなりません。
 
その中で、目標をもち目標から目を離さず、その時その時の自己ベストを尽くすのです。休むのがベスト、待つのがベスト、じっと温めておくのがベストということもあります。
 
日々積み重ねたものの大きさを大切にしたいものです。

第二十三回

2019-05-09
先日気になる調査結果が、新聞・テレビで報道されました。
 
一つは、内閣府が昨年12月に初めて調査を実施した、中高年(40~64歳)の引きこもり状態の人の数を公表した記事です。
 
半年以上家族以外と交流せず自宅にいる人が、全国に61万3千人(内男性76.6%)いるという推計値が示されました。その期間は7年以上が半数近く(30年以上は6.4%)を占め、長期化、高齢化が裏付けられました。ちなみに若年層(15~30歳)については、2015年の調査によると約54万人で、今回はこれを上回る数となりました。
 
3人に1人が、高齢の親(80~90歳代)に経済的に依存していることも判明。「8050問題」さらに「9060問題」が指摘され、支援対策が急務となっています。
 
 専門家は、80代90代の親が亡くなった後、肉親も少ないうえに地域とのつながりも薄くなり、問題が深刻化しやすいという分析を行っています。
 
もう一つは、国立社会保障・人口問題研究所が、都道府県別の「日本の世帯数の将来推計」を公表したことです。
 
21年後の2040年には、世帯主が65歳以上の高齢者世帯のうち一人暮らしが占める割合が、全ての都道府県で30%を超える(福島県は36.7%)ということです。特に東京など15都道府県では、40%以上になるということが推計されました。
 
人口が多い団塊ジュニア世代が65歳以上になり、高齢者数が3,900万人超とピークに近づく一方で、少子化の影響により社会保障の支え手となる現役世代が激減します。このことは高齢化の進行に加えて、未婚の増加が背景にあると研究所は分析しています。
 
今後私たちの社会では、増え続ける一人暮らし高齢者の社会的孤立を防ぐとともに、どう支えていくかが大きな課題となってきます。
 
今社協が取り組んでいるボランティアの養成、地区社協の設立は、この課題に向き合っていくために、非常に重要な意味を持つ事業となります。行政、地域住民と社協が一体となって取り組んでいくためには、どうしても地域の方々の理解と協力がなくてはなりません。
 
皆様のご理解をお願いするとともに、社協としてもさらに力を尽くしていかなければならないと考えております。

第二十二回

2019-03-08
最近歳のせいかどうかわかりませんが、現代社会における人間関係が、以前に比べて随分と違ったものになってきたなと感じさせられます。
 
特に地方では、町内や地域など身近な人たちとの付き合いは、互いに良いところもイヤなところもよく知っていて、それを承知の上で付き合っていました。しかし都会では、それぞれ良いところだけを見せての付き合いが多いように思われます。互いに都合の良いところだけで対応しようとすると、かえって相手のイヤなところがクローズアップして見えてしまいます。それはバランスの良い関係とは言えません。
 
私たちはいつの頃からか、日本中を都市化して、あらゆる不便や不快を排除し、自分のやりたいことが自分の都合通りにできることを目指してきたように思います。その結果として、今の日本ではあらゆる場面で個別化が進み、個人主義的生活や言動、またワガママを謳歌おうかしているように見えます。そしてそのことが人間関係を希薄化させ、問題の種になっている現実があります。
 
自分の思い通りにならないことに対する耐性たいせいの欠如けつじょから、現代人の多くは自分で自分を肯定できなくなると、説明できない攻撃性や喪失感を持つ傾向があるようです。それは外へ向かっては暴言・暴力・虐待・いじめなどになり、自分自身に向かうと、無気力・拒食きょしょく・自傷じしょう・引きこもり・自殺などにつながっていくようです。いま日本中が癒いやしのオンパレードなのは、その解消のためなのでしょうか。
 
人間を育てる原点は、何といっても家庭にあると思っています。
“三つ子の魂百まで’’(幼い時からその身に備わった性質は、歳をとっても変わらない)
“雀百まで踊り忘れず’’(スズメは生まれてから死ぬまでとびはねる癖が抜けないところから、幼い時におぼえた習慣は、歳をとっても変わらないことを言う)
 
家庭の中心は何か、人間を育てる基本をどこに、何に置くのか、私たちは今真剣に考えなければならないのではないかと思っています。

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