会長のつぶやき
第十七回
2018-04-16
今、私たちを取り巻く世界は、“共に生きあう”ということからはかけ離れた、人と人とが傷つけあう、底の知れない深い悲しみ、苦しみに満ちた世界を造り出しています。
国や一部の人間が、武力を背景に「利」を得ようとする傾向が強まり、私たちの国も、その流れに巻き込まれようとしています。
国の歩むべき方向を定める最高機関であるべき国会でも、国を動かすリーダーたる人々が、醜態しゅうたいをさらしながら恥はじることのない姿は、何ともつらく悲しい思いにさせられます。
次の時代を受け継ぐべき若者や子供たちに、どんな影響を及ぼすのか不安になります。
世の中には、殺されていい人なんて一人もいないし、人を殺す権利を持つ人もいません。いじめられるにふさわしい人もいなければ、いじめが許される人もいないのです。
どの人も皆尊い。その尊さをどんなことがあっても侵おかしてはならないし、その人が尊い人生を尊く生きようとすることを妨さまたげてはならないということです。
他人の人間性を奪い、差別し、無視していい気になっているその姿そのものが人間性を失っている姿です。極めて情けない姿です。
他の人の尊さを認めるということで、私たち自身が尊いと呼ばれるにふさわしい人間に成ることができます。人間性を回復することができます。
他の人間性を奪えば奪うほど、私自身が人間でなくなっていく。
そんなことを教えてくれる教えに皆が出会ってほしいと願わずにはいられません。そして、自分の尊さを裏切らない自分でありたいと思います。
そんなことを教えてくれる教えに皆が出会ってほしいと願わずにはいられません。そして、自分の尊さを裏切らない自分でありたいと思います。