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会長のつぶやき

会長 武藤淳一
 
【生年月日】1942年(昭和17年)6月15日
 
【住まい】福島県会津若松市
 
【家族構成】妻、長男夫婦、孫2人の6人家族
 
【本職】寺院住職
 
【経歴】大学卒業後、教職を経て住職に。PTA役員、民生児童委員等を経験。
 
【住職として伝えたいこと】
「家庭」「生活」―人間として何をすること(ところ)なのかを学び実践すること
 
【仕事をする上で気をつけていること】丁寧(心を込めて親切に対応すること)
 
【座右の銘】身自當之しんじとうし無有代者むうだいしゃ(仏教の言葉)
意味:人生の中で苦しいこと、悲しいことに出会っても、誰も代わってくれないし自ら引き受けて生きていく
【尊敬する人】親鸞
 
【最近読んだ本】天地明察
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第十六回 新年度会長訓示(4.2実施)の要旨

2018-04-04
いよいよ新年度の幕開けです。
 
本会は、今年度の基本方針にありますとおり、昭和23年若松市民生事業助成会として発足し、今年で70周年を迎えます。しかし、現在の社協が置かれている立場は非常に重い物があると考えています。
 
世の中がますます激しく早く変化する中で、どのようにしたら地域社会の福祉のニーズ、どういうことが必要なのかを捉えていかなければならないと思います。
 
今年度は新たな事業を展開します。3年目になる地域福祉活動計画、他各計画の内容を十分に吟味し、精査し、地域の福祉の発展のために十分な成果が上げられますよう力を尽くしてください。
また、職員同士のつながりをなお一層密にし、お互いに切磋しながら事業を展開していけますよう、本年度もよろしくお願いします。

第十五回

2018-02-09
最近、他人と上手にコミュニケーションがとれない人が増えているといわれています。「対人恐怖症」は近代日本人の特徴的な心の病で、明治時代以前にはほとんどなかったそうです。
 
ところが、近年この病も少なくなり、「醜形しゅうけい恐怖」(自分の顔や身体が醜いと思い込む)、「自己臭しゅう恐怖」(自分は臭い、だから人に嫌われている)、「食行動異常」(自分の体型がスリムになりたい)といった外見的な姿かたちの悩みへとすり替わっているのだそうです。
 
他人に愛されたい、受け容れられたいという幼稚で強迫的な願望と、現実に自分を抑制し、あるいは他人に合わせたり、仲良くできない自信のなさから、うまく対人関係がもてないのは、自分の人間性や性格の問題ではなく、外形的欠点(実際は欠点ではないのだが)のせいにしてしまう。だから、顔や身体の美醜びしゅうを強調する情報がメディアに氾濫するのです。ともすれば現代人は、テレビや雑誌など視覚中心の外見の情報にとらわれ、自分自身の内面を見る能力を奪われ、見る努力を失い、内面への関心は急速に薄らいでいます。
 
ある青少年に関する調査によると、今一番欲しいものを問われ、性格や能力よりも「美しい顔と身体」と答える子供が多いそうです。見る、見られることばかり気にしているのです。人生は”他人の眼”のためにあるのです。では本当の私はどこにいるのでしょう。私は私自身をどう見ているのでしょうか。
 
『身、自みずからこれを当うくるに、有たれも代わる者なし』
この私以外に私はいないし、この私の人生以外の人生を送ることもできません。良いも悪いもこれしかないのですから、これで生きていくしかありません。
 
では、この私に安心して、他人と共に生きる方法はないのでしょうか。長所もあるし欠点もある私です。とても完璧などではありません。しかしそれはそのまま隣人もそうなのです。それぞれ足りないところを持つ者同士なのです。それを認め合って、できることを惜しまずやり、できないことは安心して頼る。そうやって私たちは人間の社会にしているのです。私に安心できると、他人とも安心して付き合えます。自分が自分に成れば、共に生きる世界が開かれてきます。
 
顔も手も足も身体も、みんな仏さまからの大切な預かりものです。
 
そのまま、ありのまま。それでいい。失敗もする。失敗したらこの次はちやんとやろうと思うことが大事。無駄な人生はありません。無駄な時間もありません。
 
丁寧に生きよう。リラックスして、笑顔で声をかけてみよう。

第十四回

2018-01-04
新年明けましておめでとうございます。
 
昨年も、市民の皆様方には温かいご支援ご協力を賜り、社協の事業推進にお力添えをいただきましたことに対しまして、改めて御礼を申し上げます。
 
さて、昨年一年を振り返ってみますと、社会福祉法の改正に伴う新定款の施行により、新たな役割を担う理事、評議員が選任され、社協の経営に携わっていただくことになりました。
 
また、10月には大幅な組織改革を行い、新しい組織により更なる経営改善に向けた取り組みをスタートしました。
 
さらに、平成30年5月の「会津若松市ボランティア学園」開校に向けた準備を進めてきました。現在、入学希望者の募集を行っておりますが、この事業が地域福祉の推進に欠かせないボランティアへの関心を高め、より良い活動に役立ってほしいと念願しております。
 
新しい年を迎え、心を新たにして、役職員一丸となり“挑戦・改革”に取り組んで参りたいと考えておりますので、本年もご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。
 
結びに、皆様にとってより良い年でありますよう念じまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

第十三回

2017-11-01
「私のわがままは当たり前、他人のわがままは許されない」
ある所で目にした掲示板のことばですが、いろいろなことを考えさせられます。
 
私たちは、自分のやっている(言っている)日常の行為やことばについては、すべてにちゃんと言い訳があるようです。
 
「こうこうだから、このくらいのことはさせてもらわないと」「こうするのも仕方がないではないか」などと言ったり思ったりしています。ところが同じことを他人がしているのを見ると「あんなわがままな」「許されない」となってしまいます。
 
先日、私のお気に入りのグラスが見当たらないので聞いてみると、「あゝあれは洗っていたら“割れて”しまいました」「え、“割って”しまったのか」という会話を交わし、後で苦笑してしまいました。
 
自分がやると「割れた」、他人だと「割った」ということになります。常に「私には責められるべき何の問題もない」ことにしているようです。
 
「福は内、鬼は外」と、追い出した鬼が隣の家で何をしようが、「虫おくり」でおくった虫が隣の町で何をしようが、まるでトイレの水を流したら汚物はこの世から消えてなくなるように思って暮らしています。
 
他人よりも自分の方がいい目にあったときに満足があり、幸福になれると考えています。ですから「他人」とは、いつも私の満足感を満たし、私に優越感を抱かせるための比較対象でしかありません。
 
こういう私の在り方を見つめ直し、自己にかけられた願いや、私が存在している意味や価値を発見する営みを「宗教」といいます。
 
そしてその営みによって、他と共に生きることが自らの生きる意欲となるような道が開かれていくことを「救われる」というのです。

第十二回

2017-09-06
このところ私の勝手な都合により「つぶやき」をちょっとお休みしてしまったこと、申し訳なく思っています。
 
今年6月15日をもって、私も晴れて後期高齢者の仲間入りをさせてもらいました。ついに未知の分野に足を踏み入れてしまい、戸惑いを覚えながらも改めて自分自身を見つめ直す機会をもらったような気がしています。
 
運転免許証更新の年にあたり、前回(72歳)に続き2回目の高齢者講習を受けてきました。今回は「認知機能検査」が加わり緊張しながらの受講でしたが、なんとか合格点をもらえてホッとしています。
 
これからは益々機能の衰えが進みますが、自分の意志で免許証を返納できるか自信がありません。たぶん家族に無理やり取り上げられそうな気がしています。車を手放した高齢者の問題が我がこととして感じられる時期が迫ってきた思いです。
 
9月18日に開催される会津若松市敬老会の招待状が送られてきました。私も長寿を祝っていただける身になったのかとしみじみ感慨に浸らせてもらいました。
 
「老人」という言葉が急に身近になり、これから親しくつきあっていかねばと思いを新たにしております。
 
そんなことを考えていたらなぜか急に、社協の職員さんに介護をお願いする日がそこまで来ているような気がしてきました。その時は何卒よろしくお願いいたします。

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